わずか3分!血液一滴でガンを診断することができる画期的な検診方法開発!

しかし、生涯ガンにかかる確率は女性で約4割強。男性では約6割といわれ、決して放っておくことができる数値ではありません。
血液一滴を使い、3分程度で診断できるとしたら、ガン検診も一般的になるかもしれません。
新たな検査法
ガン検査では画像や血液の検査を行いますが、初期腫瘍は小さく発見が困難です。また、ガンになると増える物質も初期状態では検出されにくいことがあります。
こういった課題を受け、医療機器会社「マイテック」と昭和大学江東豊洲病院などのグループが、新たな検査法を世界で初めて開発しました。

同グループは、ガンが免疫に攻撃された際に、血液中に溶け出る物質「ヌクレオソーム」に注目。
この物質を特殊な金属チップに付着させ、紫外線などを当てると、「ヌクレオソーム」が大量にある患者の血液は発光し、良性腫瘍の血液では発光しないことを発見しました。
今回の実験では、胃、大腸、すい臓の3種類のガンを発光で確認。
さらに、「ヌクレオソーム」は体液にも含まれることがあるので、タンや尿から肺ガンや膀胱ガンの診断にも使えるよう研究を進めるとのこと。
今後の課題として
2015年6月17日現在、一年以内の臨床応用を目指しているこの検査法。20人で検査した結果、間違いなくガンの有無を判別できたとしていますが、まだまだ検査対象の人数は少ない状態。
今後何千、何万と検査し、どれだけ正確に診断することができるのか、その精度の高さに注目が集まりそうです。
また、すべてのガンに有効な検査とは言えないため、従来の検査方法も大切なことに変わりないようです。
とはいえ、内視鏡検査を受けないで、胃や大腸のガンを手軽に発見できるのは嬉しいもの。
発光を画像で診断できるので、離島などの医療格差の解消にもつながりそうです。
費用が気になるところではありますが、今後さらに研究が進み、ガンの早期発見、早期治療に役立つことを願ってやみません。
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